海外FX業者の約定方式の違い

STP、ECNと言っても約定方式は色々

STP、ECNと言っても証券会社によって約定方式は違います。
今更ですが基本的なSTPとECNの約定法式を下記に記載いたします。

基本的な考え方についてですが、STP口座はリクイディティプロバイダで提示された価格を元に一度証券会社側でカバーしてからリクイディティプロバイダに注文を出します。
スリッページが起こりにくい半面、スプレッドが広く透明性が低い約定方式です。
証券会社はリクイディティプロバイダの約定価格と顧客の約定価格の差分が手数料となります。
ECN口座は証券会社が提携しているリクイディティプロバイダから提示された価格で注文を出します。
注文をカバーしない半面、手数料が必要となります。
注文をカバーしないので注文が滑りやすく、スプレッドが狭いです。

STPの約定方式について

STPの約定方式には一度完全にカバーをしてからリクイディティプロバイダに流す方式（STPインスタント）と一度カバーをするが注文が滑る場合は顧客にスリッページを負担してもらう方式（STPマーケット）があります。
低スプレッド業者は基本的にSTPマーケットです。
ちなみに異常なまでの低スプレッド業者で滑らない業者は基本的にOTC（呑み）業者です。
国内業者のスプレッドはドル円で0.3pipsなどの業者がありますが、リクイディティプロバイダ側のスプレッドが0.3pipsはあるので明らかに矛盾しています。

• STPインスタント業者
  XM（XMTRADING）（スタンダード）、FxPro（MT4）、FxNet（スタンダード）
• STPマーケット業者
  AXIORY（スタンダード）、TitanFX（スタンダード）、TradersTrust（低スプレッド口座）

ECNの約定方式について

注文を完全にカバーする業者はXM（XMTRADING）のみです。
カバーする反面、スプレッドは広めですがECNと言ってもスリッページはかなり狭くなります。
透明性はあまり高くなくスプレッドは広いですが、滑る場合は一度業者側でカバーするので約定力が高い方式です。
リクイディティプロバイダに流す業者はTitanFX（ブレード）、FxPro（cTrader）、TradersTrust（ECN）などがあります。
ECNといえばこれが一般的ですね。
スプレッドもスリッページもまあまあですので、バランスを考えるとこの部類が一番需要がありそうな気がします。
透明性もそこそこ高いです。
銀行に直接注文を流す業者はAXIORY（ナノスプレッド）以外には今の所見たことがありません。
透明性は非常に高いと思いますしスプレッドもかなり狭いです。手数料もリクイディティプロバイダを通さず直接銀行に注文を流すので安いですが基本的に順張りトレードを行うとネガティブスリッページが発生しやすくスリッページの幅も大きいです。

• 注文を一度カバーする業者
  XM（XMTRADING）（ZERO）
• リクイディティプロバイダに流す業者
  TitanFX（ブレード）、FxPro（cTrader）、TradersTrust（ECN）
• 銀行に直接注文を流す業者
  AXIORY（ナノスプレッド）

リクオートなし、追証なし業者を選ぶべき理由

業者を選択する際にはスプレッド、レバレッジよりもリクオートなし、追証なし業者を選択ください。
リクオートなしでない業者や指標スキャルピングを禁止している業者は基本的に呑み業者だと思いますし、日本の某証券会社のように150pipsもスプレッドを広げる業者（ストップ狩り）も呑み業者です。（外部に流しているのであればわざわざストップ狩りする必要はないので）
ちなみに追証で出来た負債は自己破産してもリセットされません。
いつスイスフランショックやリーマンショック級の出来事が起こってもおかしくありません。
もし追証ありの証券会社（国内業者は基本的に追証あり）をご利用する場合は資金管理だけは十分にご注意ください。

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