ノミ業者とは?顧客との利益が相反する(顧客の損失が利益になる)理由について
ノミ業者とはいわゆる「社内にディーラーを置き、顧客の注文を全て自社で相殺取引を行う」行為になります。
この行為の何が問題かというと顧客と業者がWin-Winの関係にならない点になります。
社内で顧客の注文に対する相殺取引を行うため「顧客の損失」=「業者の利益」となる構造になっています。
このためこのような運営形態を行なっているブローカーでは基本的にはボーナス配布を乱発しますが、顧客側としては業者側が取引の邪魔をしてくるので勝ちづらくスプレッドが急に拡大したりレートの剥離が他ブローカーと比較し大きくなっています。
GEMFOREXがDD系であると言われている(判断している)理由
GEMFOREXがDD系であると言われている理由は設立から現時点までの運営にあります。
GEMFOREXは設立当初は無ライセンスで運営をしておりましたが最近になってニュージーランドライセンスを取得いたしました。
その後、ニュージーランドライセンスは当局より取り消され、現在はモーリシャスライセンスを取得し運営しているようです。
(おそらく実態としてはモーリシャス金融庁の規制は受けておらず、モーリシャスライセンスは営業用ライセンスとして取得し実態は無ライセンスのままだと思われます)
GEMFOREXの公式ではSTP(カバー先という表記が多いのでおそらくSTP Instant Execution)方式と公式では掲載されておりますが、STP Instant Executionの場合は自社で相殺決済を行い溢れた注文をリクイディティプロバイダ(JPモルガン・チェースや日系であれば三菱UFJ銀行など)に流すという仕組みとなっております。
これらのリクイディティプロバイダがそもそも金融ライセンスも持たない事業者と契約をするのかどうかというものです。
よくあるパターンとしては「運営用のライセンスはあるが営業用のライセンスはなく運営用のライセンスでリクイディティプロバイダと契約する」というやり方ですが、GEMFOREXの場合は過去に公式サイトで「ライセンスは取らない方針である」と明確に明言していたためこの可能性もないと考えられます。
「過去に注文を呑んではいたが現在は呑んでいない」ということであれば大規模なサーバーメンテナンスなどを行い顧客の注文を外部に流すよう既存のポジションを全て決済をするなどといった対応が必要になりますが、これらが行われたということもないようです。
このためGEMFOREXはノミ業者であると言われて(判断して)おります。
なおDD系が悪いというわけではなく、DD系の特徴としては過剰な入金ボーナスや約定が極端に早く滑りづらいなどといった特徴がございますため人によっては使いやすいと感じられるかと思われます。
しかしながら顧客の損失が業者の利益になるビジネスモデルであることは変わりありません。
ガチゼロ口座がもう1つのいい一例
通常、ボーナス系ブローカーでボーナスを原資とした取引を行なった場合は注文を呑むことは一般的に認知されているかと思います。
(ボーナスですのでLPに注文を流す原資がないため当然といえば当然です)
しかしGEMFOREXの場合はそれ以外の取引でもまともに外部に流していないと判断できるのはガチゼロ口座という口座タイプの存在です。
招待制とは言え、LPにまともに流しているのであれば最低でも0.1pips(ブリッジで0.02pips、LPに0.07pips前後)のコストはかかりますので顧客が取引を行えば行うほど赤字が続くという状態になります。
このため「確実に注文を呑んでいないと処理できないサービス内容」となっております。
このようなサービス内容が「企業努力の成果」といえばそうなのでしょうが、「顧客の損失が自社の利益」が「企業努力の成果」とは少し引っかかるところがありますし、顧客に本当に勝たせる意図があるのかも疑問を感じざる得ません。
ノミ業者のターゲットはギャンブル系トレーダー
ノミ業者のターゲットはギャンブル系トレーダーになります。
ギャンブル系トレーダーは一発逆転を狙いがちで頻繁に少額入金を繰り返す傾向がありますが、業者側が損失を頻繁に出す顧客に対してはクレジットカードの信用枠を使い切るまで入金させようとしたり、ボーナス時期(6月や12月)にプロモーション(入金ボーナスなど)を実施したりします。
少ない証拠金で大きな取引ができる(ハイレバレッジである)、ボーナスがあるといったことはトレードにおいて非常に高い優位性がありますが、ノミ業者の場合は「最終的には顧客の損失が業者の利益になる」ということを十分に理解した上でご利用ください。