インターバンク直結とは何か
インターバンク直結とは何かというお問い合わせがございましたので記事にいたします。
通常、Forexの注文は下記順番で注文が行われます。
- MT4から注文
- 証券会社から提携リクイディティプロバイダに注文
- リクイディティプロバイダから提携銀行に注文
今更ですが基礎知識としてOTC、STP、ECNの解説も記載いたします。
- OTC
いわゆる呑み(DD)業者です。
顧客の損失が業者の利益になるので、上記の2の時点でリクイディティプロバイダに注文を流しません。
大きな利益を出すトレーダーに対してはストップ狩りや約定拒否などを行います。
指標スキャルピングを禁止にしている業者は間違いなくこの部類と言って問題ないでしょう。 - STP
証券会社が一度カバーをしてから提携しているリクイディティプロバイダに注文を流します。
一度カバーを行うのでスプレッドが広い反面、約定力が高い執行方式になります。
高スプレッド業者はSTPインスタント(スリッページほぼなし)、低スプレッド業者はSTPマーケット(スリッページあり)になります。 - ECN
証券会社が注文をカバーせず、直接リクイディティプロバイダに注文を発注します。
カバーをしないため証券会社側は取引手数料を取り収益を上げます。
カバーをしないのでスリッページが発生しやすい執行方式になります。
インターバンク直結とは上記には当てはまらない
「インターバンク直結」とは上記で記載した執行方式には当てはまりません。
インターバンク直結の場合は
- MT4から注文
- 証券会社から提携銀行に直接注文
という流れになり、リクイディティプロバイダを通さず直接銀行に注文を流します。
このためインターバンク直結の場合はリクイディティプロバイダ側の取引手数料がなくなるため全体的に支払う取引手数料が少なくなる傾向があります。
インターバンク直結のデメリットはスリッページ
上記を読むといいことずくめな気がするインターバンク直結の注文方式ですが、大きなデメリットがあります。
それはリクイディティプロバイダを通さない分、大きなスリッページが多発しやすいという点です。
例を挙げると1つの証券会社が10社のリクイディティプロバイダと提携をするとします。
1つのリクイディティプロバイダは10の銀行と提携している場合、証券会社側は100の銀行の中から注文した価格帯から最も近いレートで注文を行うことができます。
しかしインターバンク直結の場合、直接提携している銀行数が10社ですので10社の中から最も近いレートで注文を行うしかありません。
つまり、証券会社側が相当多くの銀行と提携をしない限り「大きなスリッページが多発しやすい環境」ということです。
これは市場決済の仕組み上仕方がありません。
上記を許容できる方はAXIORYのナノスプレッド口座をご利用されるのもいいと思いますが、大玉トレーダーの方々とガチンコバトルをしなければなりません。
勝てる方は透明性が高いですし取引コストも安いのでいいと思いますが、勝つ自信がない方はAXIORYであればスタンダード口座をお勧めします。
※現時点ではインターバンク直結を謳っている業者で、本当にインターバンク直結であることが確認できている口座はAXIORYのナノスプレッド口座しかありません