9月第三週、国内では菅新政権が発足することとなりました。

それを見限るかのようにドル円は下落をはじめ週後半には104円台初頭に迫る下落となり、週足レベルでも105円台に復帰することなく104.600円弱のところで週の取引を終えたことから、連休が絡む9月第四週はさらに下値を試す展開になるのかどうかが注目されます。

相場全体をみますとドルは対円では非常に弱くみえますが、それ以外のドルストレートでは顕著な弱さは出ておらず、どちらかといえばリスクオフの円高が示現しているようにもみえます。

ポンドやユーロは英国の合意なきBREXITのリスクが急激に高まっていることや、ECBの高官がユーロ高を明確にけん制する発言を出していることから対ドルでは上昇しにくい状況が続いていますが、ドル円だけはそんな中でも顕著に円高方向にシフトをし始めているところが気になるところです。

ドル円は104円割れると102.300円方向の下落を目指す可能性も

相場ウイークリー・ドル円はついに下落トレンド発生か
ドル円日足推移

ドル円は7月以降ほぼ1か月半程度上値は107円、下値は104.700円レベルのレンジを推移して先週急にこのレンジを下抜けて104円台にとどまる動きをみせはじめ、週足ベースでも105円台に戻れないままに週の取引を終了しています。

こうなると週明け以降は同じ値幅でも一段下の104.700円から102.300円レベルで推移する可能性も高まることになり、果たしてそのような動きになるのかどうかが注目されるところです。

7月にも一旦104円台で推移する時間がありましたが、104円台の滞空時間はかなり短くすでに105円台に戻れない動きをしていますので、連休が続く9月第四週については104円を切る下押しをしかけてくる向きも可能性が高く、注意が必要となります。

ここ1か月半ほどの上下の値幅がそのまま一段下にシフトすることとなった場合には、今年3月9日に新型コロナ起因で下落した時につけた終値の102.300円レベルも意識されることになり、果たしてそうなるかどうかが大きな関心を呼ぶことになりそうです。

今回のこのドル円のリスクオフによる下落は米株が低迷し始めており、一旦上昇が止まりつつあることに起因しているとみられていますが、本邦で菅政権がスタートしたと同時に下落が始まったのは決して偶然ではなさそうで、政権交代に対して市場が仕掛け売りをして洗礼を浴びせようとしている可能性も決して否定できない状況です。

ユーロドルは上値の重たい状況継続か

相場ウイークリー・ドル円はついに下落トレンド発生か
ユーロドル4時間足

ユーロドルは9月1日に大きく上昇し実に2年4か月ぶりに1.2に乗せる動きをみせましたが、ECBのレーン理事がいきなりユーロ高をけん制する口先介入をしたことから一旦大きく下落することとなり、さらに英国・EU間の離脱交渉が決定的に決裂する可能性も顕在化し、欧州通貨は全般に弱含む展開となっており、ドルは対ユーロではかなり底堅い状況を継続中です。

したがって、ファンダメンタルズ的にもテクニカル的にみてもユーロは引き続き弱含みそうで下は1.165レベル、上昇しても1.195程度が限界となる動きになりそうです。

引き続きUKとのBREXIT交渉の行方が気になるところですが、すでに離脱決定から4年3か月もかけてこの場に及んでも決着がつかず、ボリスジョンソンが自ら口にしたDue Dateである10月15日までに何かがすんなり決まるとは思えずむしろ交渉決裂、一切合意なき離脱決定のヘッドラインニュースが流れた場合、ポンドを中心にして相場が暴落することを心配すべき時間帯に入りつつあります。

トルコリラ円はあっさり13円台に下落

相場ウイークリー・ドル円はついに下落トレンド発生か
トルコリラ円1時間足推移

8月から下落リスクがあると指摘していたトルコリラ円は、ドル円の下落と連動するかのように14円台を割り込み、すでに13円台を定着するような動きをみせています。

ただ、2019年8月の暴落のように激しいフラッシュクラッシュ系の下落ではないことから市場参加者は比較的冷静なようで、むしろ下値で性懲りもなくナンピンをする向きも多くではじめているようです。

しかし、トルコは隣国のギリシャとガス田の探査をめぐって戦争寸前といっても過言ではないほど揉めていますし、それにEUも加担して対トルコの政治的制裁措置の執行もありえそうで、地政学リスクひとつとってもトルコリラはさらに下落する危険性を抱えている状況です。

9月24日にはトルコ中銀の政策決定会合が開催予定で、市場期待はインフレを抑止するための利上げということになりますが、エルドアン大統領がとにかく金利の上昇を抑止する発言しかしていませんので、現状維持やまさかの利下げなどが起きればトルコリラは暴落しかねない相当危機的なところにあることをしっかり認識する必要がありそうです。

現状ではトルコリラを買い向かえるような状況ではなく、むしろポジションがあるなら早めに整理することが重要なタイミングのようです。

このように9月後半にさしかかって為替相場にはそれなりの動きがではじめています。

予断に左右されずにしっかりと動きをとらえてついていくという発想が重要な時間帯になりそうです。