早いもので今年も2週間弱となりました。

クリスマス等のお休みを除きますと、実質7営業日位しかトレードはできませんので本当に押し詰まった感があります。

米国、欧州ともに週明けからは非常に市場参加者が減少することから相場の流動性も枯渇することが予想されますが、逆に流動性のないなかで仕掛け売買のようなものがでるリスクにも備える必要がありそうです。

ドル安が急激に進行中

BREXITの問題がいつまでもはっきりしない中にあって、ドル安という動きは明確にならない時間を長く過ごすことになりましたが、直近では対ユーロでも対円でもドル安が進行中でこれが年末まで続くことになるのかどうかに注目が集まります。

今年新型コロナ感染を理由にして激しく金融緩和を繰り広げてきた米国ですから、市中にバラまかれたドルは半端な数字ではなく、経済の基本からいえばドル安の到来は必然の状況ともいえます。

Data Tradingview

ドルインデックスのチャートをみても年初来安値を更新中でこれが90台を割り込みはじめると、ドルはさらに主要通貨に対して安く展開していく可能性が高まります。

週明けから月末、そして来年にかけてこのドル安傾向が一つのトレンドとしてワークしていくかどうかに大きな関心が集まりそうです。

この動きを受けてドル円はじり安、ユーロドルはとうとう1.22を超える動きになってきています。

ドル円1時間足
ユーロドル1時間足

24日、25日は基本的にお休み状態

今年のクリスマスシーズン、米国のトランプ大統領は大統領令を出して24日から連続4日の連休とする旨を宣言しています。

もともと動かないクリスマスイブは完全に稼働しない可能性が高く、25日は東京勢しかやっていないという閑散さで、事実上は21日から23日の水曜日までがなんとか稼働する時間帯となりそうです。

したがって無理してトレードする時間ではないのは明確で、迂闊にポジションをとって週明けまで保有し続けるといったことが無いように注意が必要です。

クリスマスラリー出現かどいうかに期待

米国株式市場ではクリスマスから3日前あたりから年末にかけて、相場が上昇するといういわゆるクリスマスラリーの展開が期待されます。

これは税務上の問題から一旦株を手放した投資家が、クリスマス前に戻ってくることから起きる動きであると言われていますが、クリスマスラリーが顕在化しますと為替も連動して上昇することが多く、ドル円は年末ドル高に動くことが多くなります。

基調はドル安でもこの時期だけドル高方向に動くことになるかどうかは注目すべき材料となりそうです。

ただ今年の場合、すでにほとんど押し目無く上昇している米株ですから、逆に分散投資を行っている年金やファンド勢は結構な金額のリバランスを年末にかけてくる可能性もあり、クリスマスラリーならぬクリスマス相場下落に陥ることもありますので油断は禁物です。

どちらに動くのかをはっきりみ極めてからポジションをとるようにしたいところです。

28日からは米国ではほぼ新年のスタート

クリスマスがあけた28日からは米国ではすでに新年のスタートといった状況になり、相場の雰囲気は一新されることが多くなります。

しかも新年明けの1月4日からは相場の流れが大きく変化することもありますので、クリスマスラリーは起きても12月いっぱいということで、その先はまた別の相場のスタートとして意識していくことが必要になりそうです。

世界的にクリスマスといってもロックダウンで外にも出られない時間が継続しそうで、意外に個人投資家が株や為替に関与してくる可能性もありそうで、例年と同じ相場になると断定するのは危険です。

あくまで相場状況を確認したうえでその先を考える必要がある時間帯です。