Photo AFP 時事 https://news.yahoo.co.jp/articles/899c9f765ffb4624d06b0d5631f7aaacab32f6c5

米国の大統領選挙は早いもので投票まであと1か月半を切るところまで差し迫っています。

今月9月29日からはいよいよテレビでのトランプとバイデンの一騎打ちによる討論会が開催されることになり、果たしてリアルタイムの討論放送がどういう結果をもたらすのか非常に注目が集まりつつあります。

全米生放送のテレビ討論は都合3回実施

現状で設定されているのは上記の3回の討論会となりますが、これまでトランプとバイデンが直接渡り合うという機会が新型コロナの影響で全くなく、しかも民主党ペロシ下院議長をはじめとして直接のディベートを阻止する動きが強かったこともあり、直接的な議論が交わされることに非常に注目が集まっています。

バイデンの認知症疑惑が試される場に

ここのところバイデンに肩入れする米国の多くのメディアが、そのバイデンの行状がおかしいのではないかということに気づきはじめ、そうしたニュアンスを含めた報道をかなり出し始めている状況です。

これまでの予備選挙の演説会でも人の名前を間違えて習近平を鄧小平と口にしてみたり、米国の人口を上回るような新型コロナウイルスの感染者のことを口にしたりと高齢者なので間違いがありました、では済まないような発言が次々飛び出している点が非常に気になるところで、マンツーマンで猛烈なプレッシャーをかけてくるトランプと生の議論で、1時間以上も戦うことができるのかどうかが非常に大きな関心事となっているのは間違いありません。

とくに1回目の9月29日は非常に重要なものになりそうで、ここで完全にバイデンの様子がおかしいことが露見してしまいますと、もはや大統領選はトランプの不戦勝になりかねず、株式市場にも極めて大きな影響を与えそうな状況になってきました。

さすがに認知症炸裂ということにはならないとは思いますが、先般も飛行機から降り立つ時に支持者が誰もいないのに必死に明後日の方向に手を振るという姿は、相当エキセントリックでトランプと比較してもかなりのよぼよぼ感が感じられます。

決定的問題露見なら一体その先はどうなるのか?

そもそも認知症疑惑のある老人がまんまと正式な民主党の指名候補になるというのも前代未聞の状況ですが、さらに公開討論会で露見し立ち往生して討論にならないなどという異常事態に陥った場合、民主党側の対応に加えメディアの報道と相場の反応が非常に気になるところです。

リアルタイムで放送が全米に行き届き隠蔽することはできず、しかもそれが9月29日という初戦のタイミングに起きてしまった場合その後のテレビ討論会のスケジュールを変更するわけにもいかず、さらにトランプの攻撃が強まると事実上テレビ討論でしどろもどろになったり、何を言っているのかわからないというまさかの事態に陥れば、それだけでギブアップになってしまう非常事態もあり得そうです。

恐らくこのテレビ討論でトランプ圧勝、バイデンピンチということが明確になってしまった場合、株式市場はトランプ勝利の可能性を好感して大きく上昇する可能性もありそうで、相場の視点から言っても注目されることになりそうです。

もちろん失言が多いトランプ側も対応を間違えばとんでもない状況に陥るリスクはありそうで、恐らくトランプ陣営は相当バイデンのことを研究しているはずで数字を出してきたり人の名前を引き出したりということで、バイデンをかなり困らせる戦法に出ることが容易に予想されます。

3日とも放送は夜の時間帯とされていますので、日本では設定日の翌日になることと思われます。

米国の大統領選挙に直接興味のない方でもこちらは注目されておくことがお勧めです。