1月第二週目の一週間は年初にドル安が進んだ動きから反転し、米10年債利回りの上昇に連動して逆にドル高が進む一週間となりました。

市場では相変わらず長期視点でドル安が進むと見る向きも多いわけで、この動きの変化に伴ってドル高へと修正する市場参加者が出る可能性もあり、注意が必要な時間帯にさしかかってきました。

米債金利上昇で一転してドル高に動いた先週の一週間

年初はドル安が大きく進んだ為替相場でしたが、第二週あたりから一転する動きがでています。

バイデン政権はトランプ政権以上のバラまきを行うことからやがてインフレが到来するのではないかというある種の期待もあって、金利がそれを先取するかのように上昇を始めたのが大きなきっかけになっているようです。

米株市場はもっぱらリフレトレードが盛んに行われる状況になっていますが、実際にはまだ新型コロナは終息していませんし、インフレも到来していないということで、この先景気過熱感を防ぐためにFRBが最終的に緩和から引き締めに回るのではないかといった観測すら出る始末で、相場はいささか現実性があるかないかわからない状況を織り込みすぎた感があります。

パウエルFRB議長のハト派発言で上昇は抑えられる動きに

パウエルFRB議長はウエッブシンポジウムの席上、今は利上げを考える時期ではなく少なくとも2022年までは今の低金利を継続する旨を明確に示唆しており出口戦略も考えないとしていますから、ここから米債金利が上昇するようなら早い時点でイールドカーブコントロールに乗り出す可能性も否定できず、現状の米債金利上昇が継続するかどうかはかなり微妙な状況になってきています。

また、市場を覆っている楽観相場継続が逆に米金利の上昇で株式市場の足を引っ張るような動きとなれば、リスクオフムードが強まりドル円ではドル安円高にシフトすることも考えられるだけに、方向感ははっきりしないところにあります。

週末株価の下落で再度リスクオフからドル高へ

年初から日米ともに続いた株価の上昇は、15日という二週間を目途にして一旦終焉したようにみえ、投機筋の年初トレードも一勝負終わった感があります。

18日は米国市場ではキング牧師の記念日で祝日であることもあったからか、一旦手仕舞い売りが強くでておりシーズナルサイクルから考えても1月後半から2月の前半については米株、日本株ともに調整的な下げを示現しやすくなることから、リスクオフでドルが買われる動きがさらに強まるかどうかが注目点となります。

相場ウイークリー・ドル安からドル高転換するのかどうかを見極める一週間
ドル円4時間足推移

15日のNYタイムのお仕舞の辺りでは、ドル円も若干ドル高に推移して週の取引きを終えていますが、こうしたリスクオフではドル高とともに円高が進むことからドル円としては大きな動きにはなっておらず、どこかで再上昇することになるのであろうとは思います。

当面下値を探りながら反転余地を見ていく相場が展開することが予想されます。

ただ、ここから105円を大きく超えていくのもなかなか至難の業であり、大幅なドル円の上昇が期待できるとも思えない状況で、上値と下値をしっかり確認して取引きしていく必要がありそうです。

予想レンジとしては103円から105円程度で相変わらず大きな動きになることは想定できませんが、2円程度の値幅は考えておく必要がありそうです。

相場ウイークリー・ドル安からドル高転換するのかどうかを見極める一週間
ユーロドル4時間足推移

一方ユーロドルは年明けドル安局面で大きく上昇しましたが、先週は一転してドル高方向に下落することとなり、現状ではドル高の恩恵をもっとも受けている通貨ペアとなっています。

ファンダメンタルズ的には欧州全域にわたって新型コロナ感染が拡大中で、ドイツなどでは4月までロックダウンを継続しなくてはならないといったかなり危機的な状況です。

また、ECB総裁が水準については言及していないものの、ユーロ高を明確にけん制する発言をしていることもユーロの上値を抑える動きになっているようで、ここから下値は1.1950レベルまでは見ておく必要がありそうです。

いずれにしても相場のちょっとしたセンチメントの変化で逆さまに動きやすい地合いとなりますので、断定せずに相場の動く方向をしっかり見定める必要がありそうな一週間となりそうです。