史上初の10連休、しかも株式相場は6営業日連続でお休みということで仕掛け売りなどがでてまさかの事態に陥るのではないかと心配されたゴールデンウイーク相場はあと月曜日を残すだけの状況になりつつありますが、どうもフラッシュクラッシュのような不測の事態に陥ることはなく終焉しそうな雰囲気になってきています。

ドル円は上も下も休み期間中はリーブオーダーだらけ

まだ完全に連休が終わったわけではありませんから、油断は禁物ですが、この一週間のドル円の相場の動きを見てみますとほぼ1円ほどの値幅で、112円から上は末広がりの形に輸出勢のリーブオーダーがあったものとみられとにかく112円に載せることすらままならない状況で週の取引を終えています。
一方下値のほうはそれなりに下押しがあったものこちらも簡単に110円台に潜りこむほどの威力はなく、1月3日のフラッシュクラッシュで懲りたのか輸入勢は今回相当下値にオーダーを置いていたことが推測されます。
3日に発表になった4月の雇用統計は失業率が3.6%、非農業部門雇用者数が+26.3万人だったものの、平均時給が前年比+3.2%に留まったことで大きな動きにはならず、相場の雰囲気を変える材料にはならずに終わっています。むしろその後に発表されたISMの非製造業景況指数が予想より悪かったことで111円台に近づく展開となりましたが111円を大きく割り込む形にならず週の取引を終えています。週明け連休最後の月曜日窓あけを試す可能性がまだありそうですが、リーブオーダーは依然としてかなり残っていることからどこまで崩せるかにも注目が集まります。

ユーロドルも多少動いたが大きな動意にはつながらず

ドル円1時間足推移

ユーロドルのほうは連休の一週間ドル円よりは多少動意が見られましたが、トレンドがでるような動きにはなっておらず、上昇から下げてもとに戻してお仕舞という感じでこちらも大きな投資妙味は感じられない週となり金曜日は3営業日ぶりに反発し1.1198ドルあたりが州の終わり値となり買い戻される展開となっています。とはいえ1.12を大きく超えて買い戻されるほどの力はないようで上値の重さは依然意識されています。
市場では米国のインフレリスクが低下していることからドルが売られやすい地合いになっているともみられているようで、こちらも週明けからドル安が続くのかどうかに関心があつまりそうです。

休み明けの動意に注目

さて、こうなると連休明けの相場に注目が集まりますが、連休前にかなりポジションを落とした向きもいたことから連休明けドル円はそれなりの買い需要がでる可能性がありそうです。ただ仲値の決済はまだ休み明けなのでそれほど多くでるとは思えず、海外勢の思惑もあって6日NYタイムの後半あたりからドル円が上昇することは想定しておくべきかもしれません。
輸出勢も輸入勢も連休明けにあわてて休みの間につかなかったリーブオーダーに対応して売買をいれてくるとは思えず、どちらかといえば輸入勢のほうが買いを入れてくることを想定したほうがよさそうです。

政治的な問題に関しては、米中協議が構造的問題で暗礁に乗り上げておりトランプ大統領がツイッターで楽観的な発言をしているほどうまくいっていないのではないかという憶測が高まっています。これは改めて週明け問題になりそうで、実際にさらなる関税の実施などまさかの状況に至った場合には株価が下落する要因で、それに巻き込まれる形でドルが下落するリスクが高まります。

日米首脳会談のほうも冒頭からトランプ大統領が5月の来日時には協定にサインできるかもしれないと日本政府側がまったく聴いていなかった話をしはじめてその後火消しに躍起の状況で、必ずしも安倍トランプの関係が蜜月ではなく、抱きつき外交が失敗したのではという見方も出ています。こちらは事実関係を確認する手立てはありませんが、どうやらライトハイザー、茂木大臣の間でさらに内容を詰めることになりそうで自動車関税と為替に関して何等かの要求や発言が米国サイドから飛び出せばドル円に大きな影響がでる危険性もありそうです。

足元ではあまり話題にならない英国のBREXITですが、5月22日までの離脱という問題も依然として残されているようでメイ首相は断末魔で労働党とかなり詰めの協議を行っていることからEUの議会選挙前にぎりぎり離脱というウルトラCもまだ残されていることからポンドとそれに影響を受けるユーロの動きには注意が必要です。

連休を終えて為替市場も相場を動かすテーマが変わる可能性がありますし、5月は米国の株が夏場に向けて低迷し始める時期でもあることから、ここからの動きをしっかり確認したうえで次なる売買の戦略を履行していきたい時間帯です。