国内では新型肺炎騒動一辺倒になっていますが、米国ではいよいよ大統領選が本格スタートしはじめています。

それに先立つ2月4日にトランプ大統領の一般教書演説が実施されましたが、終了間際に何を思ったのか弾劾裁判に失敗した下院のペロシ議長がトランプの原稿内容を衆人環視の中で破いて見せたことが大きな波紋を呼ぶ形となり、民主党の支持者が激怒するというとんでもない事態に発展してしまいました。

一般教書演説におけるペロシ愚行で民主党大統領選序盤から完全低迷
Photo AFPBB https://www.afpbb.com/articles/-/3266819?pid=22099988

大統領選をめぐり、千載一遇のチャンスとばかりウクライナ疑惑でトランプを弾劾に追い込もうとしたペロシ下院議長ですが、それが結局不発に終わり演説のはじめに握手をもとめたトランプにもそっぽを向かれたのが相当頭にきたのか、同議長は演説の終了直後にメディアのカメラがリアルタイムで中継をしている真っ最中であるにもかかわらず、これ見よがしにその原稿を破いて見せたのわけです。

ご本人はかなりすっきりしたのかもしれませんが、問題はその後それを見ていた民主党の支持者からの猛反発となって問題となったことになります。

元々一般教書演説というのは旧来から米国内ではかなり格調の高いものとして注目されてきましたが、近年ではすっかり政治ショーとなっています。

選挙に利用するための政権の身勝手さがかなり目立つ内容になってきており、トランプ政権になってからはこれがさらに強いものになってきていることを感じさせられます。

しかし視聴者にとってはペロシ議長の原稿破り捨てはそれを上回る深いな状況として伝わってしまったようで、問題はかなり大きくなりました。

国民のゲスト14名をも否定する行為と民衆党支持者まで激怒

このイベントでは毎回全国各地から14名の国民のゲストを招待し、その成果や境遇などを紹介して賞賛するということがひとつの名物行事となっています。

今回ももちろん同様の内容が展開され、それが各地の選挙戦アピールにつながるわけですが、実に様々な形で国の発展に貢献し、かつ困難な事情をかかえる一般国民に民間人最高の栄誉である大統領自由勲章をその場で授与するのは全米の国民にとっては感動を呼び起こすものであるようで、感極まって涙ぐむ受賞者の姿は保守層の取り込みに絶大な効果を発揮するものになっています。

今回もマイノリティや女性有権者をかなり意識した14名の人選は想像以上に米国民に感動を呼び起こしましたが、ペロシが最後に登場して原稿を破いて見せたのは米国に貢献した人を否定する行為として理解されたことから民主党に対する猛烈な批判を呼び起こす結果となっています。

ご本人はそこまで精査してこうした行動に及んだわけではないのでしょうが、映像の配信力は絶大で民主党は大統領選挙序盤から大きなつまずきを見せることとなってしまいました。

アイオワの予備選挙開票のごたつきも大きな損失

この一般居所演説に先立つ2月3日に行われてた民主党予備選の初戦アイオワ党員集会での投票結果が、技術的問題によって翌日夕方まで開票結果を公表できないという大失態が起きてしまったことも、民主党への信頼を大きく失墜させてしまったようです。

トランプ大統領はすかさずツイートで、小さな州の予備選の初戦でさえもまともにうまくこなせなかった民主党に対して「何も機能しない、国を統治していたときのように」と強烈に批判しています。

なんとか弾劾をかわし、新型肺炎で最悪の状況に陥った中国の追い落としをはかるのにも絶好のチャンスが到来していることでトランプの鼻息は相当荒くなっています。

株式市場もこのまま株価が高値を維持することを期待する向きが多く、それが堅調さを維持する大きな材料になっているようです。

政治が相場に大きな影響を与え、また相場の上昇を為政者が成果として利用するのはいかがなものかとは思いますが、トランプ優位は株価の下落を支える大きな材料になってきていることがわかります。