12月も早いもので週明けからはすでに第三週に突入します。

20日からの週は本邦では引き続き年末ではあるものの休みに入るトレーダーはほとんどいないにも関らず、欧米では完全にクリスマス休暇の時期に差し掛かり市場参加者は激減することになりますが、クリスマス明けは完全に新年相場ということで国内の年末年始の相場状況とは大きく異なることをしっかり認識しておきましょう。

さて、欧米では年末ほぼ最後の週となるこの12月第三週は最後の最後である16日と17日に主要中央銀行の政策決定会合が目白押しとなることから、それらの政策決定次第で相場が上下動しそうな状況です。

FOMCはテーパリングスピードと利上げ時期が注目ポイント

続投が決まったパウエルFRB議長は議会証言でもすでにインフレが一時的とは言えなくなったことを明確に口にしています。

ただこれからさらに莫大な借金をしてインフラ投資計画を実施しようとしているバイデン政権がここからどんどん利上げを進めていくことを快く思わないのが当たり前の世界で、一時的ではなくなったインフレに対してFRBがどのように対応していくのかに注目が集まります。

FRB内ではまずテーパリングの速度をさらに早める議論が出てくる可能性があり、テーパリングが早期終了すれば当然のことながら利上げが早まることも考えられます。

こうなるとドルは上昇軌道に復帰することが当然予想されることになりますが、足もとでは米国のCPIが11月でも高いところで推移しており、すでに市場が織り込んだ利上げベースでは逆に実質実効金利は低下傾向になることから、債券金利も下落するという判りにくい展開になってきています。

また11月26日と雇用統計後の12月3日のNYタイムの相場の大幅下落以降ドル円は上昇をすっかり抑え込まれた形になっており、テクニカル的に見れば逆に下方向を目指しているようにも見え、FOMCで材料が出尽くしということになれば逆にドル円は大幅に下落するリスクもあることを意識しておくべき状況です。

BOE MPCは今月もまさかの利上げ後ズレに注意

前回利上げを市場が完全に織り込んでしまったBOEのMPCですが今月もオミクロンを理由にもう一回状況を見極めるという利上げ後ずれとなる可能性があり、こうなった場合にはまたポンドが売られるリスクに注意する必要があります。

ただ、前回完全に裏切られただけにそういうこともありそうだという市場の認識はある程度形成されており、激しいポンド売りになるかどうかは微妙です。

11月末以降ポンドは対ドルでも対円でも下値を試す動きになってきているので、年末にむけて一定の戻りを試すのかさらに下落になるのかが大きなポイントになります。

オミクロンに関してはEU域内でも感染者が増えていますが、UKは特に感染者が多いことから利上げの様子見が起きても決しておかしくはないところにあることをあらかじめしっかり押さえておきたいところです。

ECBはもっとも利上げに消極的な政策を実施

今週の中銀政策決定ウイークでもっとも動きがないのが日銀とECBになりそうです。

まずラガルド総裁はほとんど戦略的中枢のレーン理事の繰り出す発言を正確にトレースして何度も同じ発言しかしないため中銀トップの発言や会見はほとんど意味がない状況です。

今回も22年中は利上げを行わない、また緩和措置は継続という話しか出て来ないとユーロはドルとのコントラストでさらに売込まれるリスクが高まりそうです。

16日夜の露払いはトルコ中銀の政策決定会合

順番は前後しますがこの日夜8時にはまたトルコ中銀の政策決定会合が開催されます。

市場ではさらなる利下げを予測する向きも多くなっていますが、一旦利下げ終了となれば買戻しになるものの、さらに利下げであればそれなりの下げとなることは覚悟しなくてはなりません。

トルコリラ円をロングで取引している本邦個人投資家にとっては重要なイベントかも知れませんが、それに関らないトレーダーにとっては呆れられた政策決定になっているのが実情です。

17日には日銀政策決定会合の結果発表がありますがこちらは全く市場の関心を引いておらず、逆になにか発表があれば凄まじいサプライズ相場になりそうです。

全体を通してこの中銀政策決定ウィークが終わるとクリスマス休暇に突入ということで相場はすっかり動かなくなります。

それだけに上昇の頂点を買い向かったり、下落段階で売り下がったりしないことが重要な一週間です。

材料は次から次へと飛んでくる状況となっているので方向を断定して取引することだけは注意が必要です。