既に7月第三週、為替相場は徐々に夏枯れへと移っていき、今週からは市場参加者が段々と減り始めることが予想されているので、更に取引しにくい状況へと動いていくことになるでしょう。

先週、米国上下両院でFRBパウエル議長の議会証言があり、このタイミングを狙うかのようにCTA系と呼ばれる短期の投機筋が米債を買上げ、金利が一気に下落するといったトリッキーな動きも出てきました。

6月のFOMCを前にしてテーパリングの観測などが多く聞かれましたが、現状は逆さまになりつつあり、一部の市場参加者がわざとこうした動きに出ている可能性すら感じ、ここからのドルの推移はかなり難しいものになりつつあることが分かります。

Data FT

ドル円は緩やかな下落を想定も大きな下げにはならない可能性

週明けからのドル円相場は7月28日(日本時間29日の午前3時)の7月FOMC結果発表までは特に大きな動きはないでしょう。

また直近の市場で相関性が戻ったように見える米10年債利回りの上下推移と同様な動きをする可能性も考えられ、さらに相場でパウエル議長の最近のハト派発言の雰囲気が作られてしまったら、一段のドル安円高になるかもしれません。

ただし、リスクオフになると依然としてドル高で円高という動きになりやすいことから、この材料で相場が下押ししても109円を大きく割り込むことは難しく、111円~109円辺りの値幅での展開が予想されます。

ドル円4時間足

ユーロドルはじり安継続か

ドルは7月、シーズナルサイクルとして大きく上昇することはありませんが、ユーロドルに関しては上値を切り下げ、下値も徐々に切り下げる動きとなっており、じり安状態が延々と継続中です。

こちらも大幅な下げを期待するのは難しそうですが、さらに下値を切り下げる可能性があるので注意が必要です。

ただこちらも下値はそれほど大きくなることはなさそうで、1.1700あたりまで下げるのかどうかに注目が集まっています。

ユーロもECBの動きに明確な変化が出れば大きく変わると思いますが、現在のFRBとECBの政策上のコントラストで言うと当分劇的な変化を望むことはできないでしょう。

ユーロドル4時間足

市場参加者が少ない中での突然の仕掛け売買に注意

7月も残すところ10日余りになり、北半球は益々夏休みモードで市場参加者はさらに減少しボラティリティの小さな相場が続きそうですが、限られた投機筋でもその分相場を大きく動かせるチャンスが高まっています。

いきなり下落が始まると想定外に大きな動きになることはよくあるので、日常的に動きが無くてもいきなり下落に巻き込まれないよう、特にドル円などでロングを取る場合には念のためのストップロスは常に置いておく習慣をつけた方がいいかもしれません。

23日からは東京オリンピックがいよいよ開催されますが、オリンピックを前にして新型コロナの感染者数は増えつつあり、数万人規模で来日する海外メディアがこうした状況を詳しく報道し始めた場合には、それをきっかけにしてドル円が大幅に下落する危険性が高まります。

特に22日、23日は例外として国民の休日が集められるので投機筋に仕掛け売買を狙われやすく、迂闊なレベル感だけでエントリーするのは極力避けた方が良いと思われます。

相場が動かないので利益を得るのが難しいのは季節的に仕方ありませんが、無理して参加することで損失を食らわないように注意が必要です。

この時期はそうした失敗を起こしやすいので、より慎重なトレードを心がけることが重要になるでしょう。