今年は閏年であるため2月は29日まであるものの、やはり他の月に比べ日数は少なく、金曜日からは3月に突入します。

2月は月半ばに、ドル円が2か月半ぶりに150円台まで値を戻したことから、後半は高値狙いの相場が期待されましたが、ここ2週間ほど150円台での高止まりが続いており、今月の高値となる150.810円を超える動きは見られませんでした。

市場参加者の関心はすっかり株式市場に移っており、為替市場は開店休業状態に陥っています。

先週は月曜日が米国のプレジデントデー、金曜日は日本の天皇誕生日と平日休みが続いたことが、相場の動きを足踏みさせる要因になった可能性もありますが高値狙いの相場でありがちな投機筋が積極的に上値を試しに来る動きも見られない、珍しい一週間となりました。

ロングが溜まりすぎたことにより、ロンドン勢が売り圧力を強め下落に見舞われる場面もありましたが、全体的には狭いレンジ内で小幅な上下動が続く展開となりました。

 

一週間のドル円の動き

 

このような足踏み状態の相場が続く原因ははっきりしませんが、円キャリートレードを行う投資家にとって、150円で相場が安定することはプラス効果であると考えられます。

そのため、ここから積極的に買い増しをすることにより財務省が円買い介入を行う事態は避けたいであろうことが予想されます。

いずれにせよ、週明けには再度上値を試すチャンスが訪れることになるため、しっかりと151円台に乗せられるのか、またさらに上昇を狙うことができるのかに大きな注目が集まっています。

米国の利下げ予測は後退、5月6月を予測する市場参加者が増加

昨年末から年初にかけて、FRBが3月に利下げを行うという予測が驚くほど高まっていましたが、今現在市場では、0.25%の利下げが今年5月または6月に実施されるとの見方が高まっています。

市場の予測通り利下げが5月以降に後ずれし、さらに日銀のマイナス金利政策解除も4月以降に実施されるとなると、3月は引き続きドル高が継続し、ドル円も151円を試す可能性が高まります。

しかしここでも高値圏でのもみ合い状態が続く場合は、日柄調整によって自律的に円高方向に動く可能性もあり、すべてはドル円相場が上向きに動けるかどうかということになります。

今週は、29日に発表される1月の米個人消費支出(PCE)価格指数で強い数字が出れば、さらに利下げが後ずれする可能性が高まりドル円が上昇すると見られる一方で、逆に数字が下がれば利下げ期待が高まり、ドル円が下落する可能性があります。

先月発表された1月の米消費者物価指数(CPI)は、市場予想を大幅に上回ったことから、PCE価格指数の上振れリスクが注目されますが、個別の指標には一定のブレがあるため、相場のブレにも十分な注意が必要です。

ユーロドルは上値方向を目指すもドル円次第の展開か

ユーロドル相場は、2月14日に約3カ月ぶりの安値となる1.0695を記録しましたが、これをボトムに週後半にかけては、一時1.0889レベルまで上昇する動きが見られました。

週明けも再度、上値を試す可能性がありますが、ファンダメンタルズ的に見るとユーロが弱含む場面もありそうです。

FRBの利下げ後ずれ観測は、一時的にユーロドルが上昇する展開になる場合もあるため注意が必要です。

 

ユーロドル一週間の動き

 

ユーロドルの場合も、ドルの動きが中心にあるため、ドル高が示現すればユーロドルも下落するという状況が継続しています。

過熱する株式市場とは対照的な為替市場

日米の株式相場が史上最高値を記録する中、為替市場はどの通貨ペアにおいても落ち着いた動きを見せており、株式市場の過熱感は伝わってこない状況にあります。

現状では、どこかで動きが生じるのか、それともこのまま膠着し日柄的な問題から自律的に調整されるのかをしっかりと見極める必要があります。

為替相場というものは、市場参加者の都合に合わせて動いてはくれないのが常であるため、取引時間をニューヨークタイムに集中させるなど、効率的なトレードを心掛け相場の緩急をつける努力が必要となりそうです。

また、取引通貨ペアを変えて取引チャンスを増やしてみたり、トレードの場を為替だけでなく株式指数などに広げたり、リスク管理を見直すことも重要になりそうです。

思いのほか我慢を強いられる相場状況ではありますが、一喜一憂することなく冷静なトレードを心がけたいものです。