Photo AP https://washingtontimes.jp/2021/06/18/4109/

6月、イギリスで開催されたG7会議の席上、言い間違えや出席者が不快になるような発言をして結構物議を醸したとされるバイデン大統領がすでにこの8日間の訪欧を忘れているという恐るべき報道が飛び出しています。

もちろん大手のメディアの報道ではありませんのでどこまで信用できるかは大きな問題ですが、これが以前から指摘されてきた認知症の問題であるとすれば、カマラハリス副大統領への政権移譲が行われるタイミングがかなりはやくなることも考えられるだけに目を離すことができない状況になってきています。

単純に健康問題から大統領交代となる可能性

現職米国大統領が認知症リスクを抱えているというのは流石に大きな問題になるでしょうからそのままダイレクトに事実が公表されることはないと思われますが、大統領職を担うことができないという判断からまずはカマラ大統領が交代することはごく早い段階に出てくることになりそうで、市場がこうした状況にどう反応していくことになるのかが注目されます。

健康上の問題からカマラハリス政権に切り替えというアナウンスがあったとしてもこの件はバイデン就任当初から囁かれてきたことだけにそれほど大ごとという扱いにはならない可能性が高そうで、実際に政策実務はホワイトハウスのスタッフがしっかりと担っていることからむしろ女性初の大統領就任というところに注目が集まることになるのかも知れません。

こうなると政権支持率は一段と高まり、相場も歓迎する形でスムーズにチェンジすることになるのかも知れません。

いずれにしてもこのプロセス上はバイデンの認知症という話は一切表に出てこないであろうことは容易に予想でき、今年の結構早いタイミングに実行されそうな状況となってきています。

ミレニアル世代の支持が高い現行政権

現在のバイデン政権は過分な給付金支給や9月から始まる子供手当による実質的なベーシックインカム制度の導入などにより若い世代からの支持率が非常に高くなっています。

したがってカマラハリスが大統領を交代した場合にはさらにその評価が逆に高くなることも考えられ、交代自体はそれほど大きな問題にならずに済みそうな状況が窺えます。

株も為替も特段の影響がでないようであれば逆に長期政権になる可能もあることから具体的にどのようなチェンジアッププログラムが展開されることになるのかが注目されます。

逆にバイデンが様々なリスクをかかえながら政権を維持した場合には余計な詮索がはじまって支持率を落としかねないというだけにホワイトハウスとしてもどのようにアナウンスしていくのかがかなり大きなポイントになりそうです。

とはいえ政権誕生から健康問題で現職大統領が交代するというのは米国の政治史上でも初となりますからリスクがないとは言えないのもまた事実で、海外からの注目を浴びることになりますし、なによりロシアや中国がこれを政治的に利用する危険性もあるだけに実際にどのように交代のプロセスが進行するのかは注目を浴びそうです。

足もとでは東京五輪にバイデン大統領夫人のジル・バイデンだけが来日する計画もあるようですが、ここでご紹介したような内容が裏側でうごいているとすれば納得のいく状況でもあり、このあたりでの米国政府の判断も気になるところです。

米国大統領としては最高齢の水準のバイデン大統領ですから言い間違いや勘違いなどは年齢的に多いのは当たり前ですが、大統領の職務を本当に続けられる判断力や記憶力が維持されているのかどうかは世界的に大きな安全保障上のリスクだけに、この話がどう展開するのかには引き続き注意を払っていきたいころです。