いよいよ10月も終了ということでハロウィン買いで年末に売るというトレードアノマリーがワークする時期に入りました。
米国ではこうしたトレードをハロウィンエフェクトと呼びますが、10月までにかなり上昇してしまったドル円、クロス円が今年もこのアノマリーでトレードして儲かるのかどうかが大きな注目点となります。
この取引は欧米ではプロを含めてかなり前から実践されているもので、昔は10月末買いからの翌年4月売りまでの黄金の180日投資とも呼ばれていましたが、最近では年明けに株も為替も下がるケースが多くなっていることから10月末買いの年末売りが主流となっているようです。
為替のプロトレーダーによっては11月12月の2か月だけで年間の利益を獲得してしまうという猛者もいるくらいなので、決して見逃すことのできないトレードシーズンです。
ハロウィン近辺での買いが基本のトレード
このハロウィン買いトレードですが、株式市場トレードの世界では米株全般、日経平均も過去にはこのタイミングでの買い向かいがかなりワークしています。
今年は10月31日は日曜日ですから、その前の週末か週明けの数日に買いを入れることになりますが11月第一週位までは許容範囲となるようです。
為替ではドル円、豪ドル円、NZドル円などがかなりワークすると言われているので、下げの局面がこのタイミングに重なるのであればストップロスを入れて試しに買ってみるということになります。
ただ、為替の現状の相場に関してはドル円もクロス円も相場水準としてはかなり高いところを維持しており、本来ならもう少し押し目をつけたタイミングでエントリーしたくなります。
プロの場合事務的に買いを入れて下がったらさらに下値を買い増すというやり方をしているようですが、個人投資家でそれなりのレバレッジをかけて売買するとなるとどうしてもしっかり押し目を待ちたくなるものです。
したがって打診買いをしてさらに相場が下げるならそこで買増しするといった覚悟を最初からもって臨むことも重要です。
為替の世界だとドル円はこのトレードの勝率はかなり高く、過去20年でもても7割近い勝率をあげています。
また豪ドル円やNZドル円は12月に大きく上昇するのが完璧なアノマリーになっているので、11月初旬でなくとも下げがあったらそこで買い向かっておくという柔軟な取組も重要になりそうです。
このアノマリーにほとんど合致しないのがポンドで、こちらは独自の動きになることは覚えておきたいところです。
市場でもっとも取引量の多いユーロドルは11月は比較的上下動しやすくなりますが、12月に向けては確実に上昇することが毎年確認されています。
今年も絶対に上昇するという保障はないがチャレンジする価値あり
衆議院選挙前の日経平均は上昇するといったアノマリーは今回壊滅的にやられてしまいましたが、為替の場合実需決済が年末にむけて確実に拡大することから、株に比べるとこうしたシーズナル売買のアノマリーの精度がかなり高くなるようです。
さすがに100発100中にはできないので、大きく下落しはじめたら一旦損切して入りなおす位の柔軟性をもって買い向かうことが肝要です。
週明けは本邦は総選挙の結果が出て11月4日の早朝にはFOMCの政策発表もあるので、すべてを通過したところで買いを検討するのも一考と思われます。
今年の場合とくにドル円とトルコリラを除いた他のクロス円に相当明確な上昇トレンドが出てどの通貨ペアでも5円以上高くなっているので、ここから買い向かうのはかなり勇気のいるものですが、押し目待ちに押し目無しということも充分に考えれるので、思い切った決断が必要になるかも知れません。
いずれにしても検討してみる価値はありそうなトレード法です。