今年も早いもので余すところ2か月となりました。
しかも11月末は米国は感謝祭、その後12月も後半はクリスマスで相場は動かなくなるので実質30日程度の営業日の中で利益を上げていくことが求められる状況です。
10月相場ではとにかく円安が対ドルでもクロス円でも進み、大きな利益を獲得できた個人投資家が多かったと思われますが、この年間最後の2か月はさらに市場全体として大きな利益を得るトレーダーが多い時期だけに、動きとは逆に売り向かったりするような間違えたトレードを行わないように注意すべき時間帯です。
ドル円は下げ場は買い
テクニカル分析から考えるとドル円は上にも下にも行きそうな状況で断定できませんが、過去20年の動きを見てみると年末に向けてここから上昇する確率は7割を超えており、確率に賭けるのがFX投資という点から考えると、この時期は下げたら買い向かって12月まで保有していくというやり方が非常にワークする時期になっていることがわかります。
すでにご紹介したハロウィン買いがそれですが、11月前半は下げたところの買い場を探す週と考えるのが正しい売買法になりそうです。
週明けは11/1の米10月ISM製造業景況指数、11/3の米10月ADP雇用統計、米10月ISM非製造業景況指数、11/4の米FOMC、11/5の米10月雇用統計と重要指標や政策発表を控えており、個別のイベントで下押しする可能性もあるのでじっくり引き付けて下値を買いさがるという戦略で対応していきたいところです。
もちろん年末に向けて絶対に相場が上昇すると決まったわけではないので、間違ったと思ったら一旦損切して相場から出て再度買い場を探すといった柔軟な対応が求められます。
ただ115円台にはノックアウトオプションや仕組み債が待ち構えているようで、簡単に突破することが出来ない可能性もあり、上がらなければしっかりリカクするといった柔軟な対応も必要になりそうです。
ここからは下落があったとしても113円は相当下値も堅く実需の買いも旺盛な時期だけに、一方的に下落することを期待することはできません。
あくまで買い場を探すといった姿勢で臨みたいところです。
ユーロドルも大きな下落は買い場のチャンス
ユーロドルは10月初旬に約1年3ヵ月ぶり安値1.1524をつけましたが、それからは反発し10月最終週後半にECBのインフレ観測が支えとなって1ヵ月ぶり高値となる1.1693まで上昇することとなりました。
しかし月末のリバランスでは再度下落し1.1535レベルまで下値を試して月の取引を終えています。
11月は例年ユーロドルは上下動を繰り返しがちですが12月には実需の買いも出て確実に上昇する確率が高くなることから、下落したところでは買いを検討するチャンスが到来しそうです。
FOMCの政策決定以降米債金利がさらに上昇することになれば一時的に1.15を下抜ける可能性も考えられますが、12月の上昇を意識するのであれば下値を拾っておくというのもひとつの考え方になりそうです。
この時期はどの通貨ペアも年末にむけての仕込み時期にあたり、週内で利益を簡単に出せないことも十分に考えられますが、より大きな利益を意識して戦略的に売買を行っていくことが重要です。
もちろんトレーディングベースで短時間足を利用して売買するのも決して悪いことではありませんが、年間ベースで最高にFXで収益を稼げるこの11月12月という期間を有効利用するためには、どんなトレードをすべきかについてはじっくり考える必要があります。
この時期株式をトレードするファンド勢も年末にむけて必死に仕込みを行っています。
我々個人投資家も同じく頑張っていきたい、そんな一週間です。