年明け3日の相場は比較的静かなスタートとなっていますが、1月という時期は例年波乱が起きやすく相場も想定外の変動を起こすことが多くなります。

そんな中で注目されるのがドル円で、過去10年の動きを見ると昨年は年初に底をつけてから延々と上昇するといった特異な展開となりましたが、10年単位ではなんと7割の確率で陰線引けして2月相場につないでいることがわかります。

為替は上に行くか下に行くかが5割の確率の投資なので7割というのはかなり高いです。

今年のドル円相場のスタートが115円レベルで月足で陰線引けとなると、それよりも低いところで月内の取引を終えることが想定されます。

ここ数年ドル円は年間値幅でも10円を超える程度しか動きませんでしたが、昨年は久々に15円値幅、しかもほとんど年初から上昇するという相場を示現しました。

これが今年も続くのかいきなり反転下落するのかを見極めることは非常に重要で、1月相場がまずその試金石となりそうです。

それだけに今月のドル円が陽線引けするか陰線引けするかは注目ポイントになります。

過去20年のシーズナルサイクルで見るとさらに円高が鮮明な時間帯

このコラムではよくご紹介していますが、過去20年のシーズナルサイクルでいうとドル円は1月かなり円高になりやすく、その後は4月に向けて円安ドル高が続くことが多くなります。

これは実需の動きも関係してくるのかも知れませんが、月初から一旦は円高にシフトしてその後底値をつけたところは買い向かってドル高に移行するケースが多いことをあらかじめ認識しておきましょう。

Data EquityClock.com

上のチャートは円を中心としているので上昇は円高、下落は円安ドル高を示しています。

昨年はこうした円高は月初の瞬間だけでその後は円安に振れてしまったので毎年必ず当たるというわけではありませんが、確率論に賭ける投資取引としては注目せざるを得ないのもまた事実です。

ほかの相場と比較してもドル円の陰線引けはダントツ

1月相場というのは様々な商品で下落が目立つような印象がありますが、月次で過去10年を比較してみると、日経平均の陰線引けは4割、NYダウは5割でイーブン、北半球の冬場に上げやすい豪ドル円、NZドル円が4割でドル円が7割とダントツに強い確率を示しています。

明確な理由が分析できればそれに越したことはないのですが、やはり下落しやすいということは常に意識してトレードしていきましょう。

シーズナルサイクルというのは実需が絡む以上、必ず季節によって需要が変化することで生じるものなので、例年のサイクルから外れて上昇したり下落したりする場合はそのトレンドがかなり強いと認識してトレードしていくことが重要になります。

たとえば昨年のドル円は年初に円高が出た以降はシーズナルサイクルから大きく乖離してドル高に展開しましたが、結果1年でみると15円も上昇値幅がでており、こういう見方に使えることがわかります。


2022年の相場は先行きを予測するのが非常にむずかしいと言われ始めていますが、こうしたシーズナルサイクルとの整合性から先行きを占うというのもなかなか面白い考え方といえます。

1月相場ははじまったばかりでもう少し時間をかけて様子を窺う必要がありそうですが、今年ドル円は120円方向に上昇すると予測する人たちが非常に多い状況なので、それとは異なるシナリオが展開する可能性にも注目しておきたいところです。

月末になれば結果も判明しますので、改めて月次の動きを検証していきたいと考えています。