4月相場に入って2週間目となる先週は年初から続いてきたドル高地合いが逆に下落し始めそうな動きが見られました。

過去20年のドルインデックスの動きを見ますと確かに4月に入るとドル高地合いが解消して逆に月内は下落傾向にあることがわかりますが、今年もその動きがでるかどうかに注目が集まります。

3月は米国10年債利回りも急激に上昇しましたが、4月に入ってからはそれも落ち着きを取り戻していることから残り3週間はドル高地合いが完全に逆流することも考えられるだけにここからの売買には慎重さが要求されることになりそうです。

過去20年間平均のドルインデックス

ただしこのドルインデックスでみますと5月初旬から急激に上昇することが示されていることからどこまで4月にドルの下落についていくかについても慎重に検討する必要がありそうです。

ドル円はすでに高値から2円近くの下落を示現

ドル円日足推移

ドル円の日足で見ますと年初から久々に明確な上昇トレンドが出ていたわけですが、先週はこれが完全に一旦途切れる展開となっており、短時間でかなりの円高が進んでことがわかります。

市場では引き続きドル円はドル高傾向で推移するのであって、ロングのホルダーが利益確定したことなどによる一時的な円高が示現しているだけであり、ここからはまだまだドル円上昇が見込まれるという見方がかなり強くなっていますが、ドル円の過去20年間のシーズナルサイクルによればここからは円高が進みやすくなるのが過去の動きであり、今年もこうしたシーズナルサイクルにのっとった動きになるのか独自の推移となるのかを見極めることが重要になりそうです。

ドル円シーズナルサイクル 上方向が円高、下がドル高を示唆

シーズナルサイクルというのは毎年そのように動くというわけではありませんから、あくまでテクニカル的に相場の動きが合致することがエントリーの必須条件となりますが、我々が裁量取引をしていてば判らない部分が過去のチャートに隠されている可能性もあり、確率を重視する取引きでは想像以上に重要なものとなります。

ただドル円の場合、下値ではかなり買いを入れてくる本邦のリアルマネー筋もしっかり存在しているようでここから更に押しても108円台前半まで押すことができるのかどうかが大きなポイントになりそうです。

ユーロドルにも再上昇の兆候が見られる

一方、ドルインデックスの動きとかなり連動しやすいユーロドルについては3月一杯たしかに大きく下落を演じることとなりましたが、4月第2週に入ってからは一転上昇することとなり、既に1.19まで値を戻す展開になってきています。

ユーロドル4時間足推移

ファンダメンタルズ的に見ればユーロは決して買い向かえるような材料を持っているわけではありませんが、ポンド同様なぜか強い動きが示現しており、こちらもドルインデックスのシーズナルサイクルを正確に引き継いでいることが窺われる状況です。

この間、一目均衡表転換線や基準線を上抜けした他、市場参加者に注目されている200日移動平均線も突破するなど、地合いに変化が表れているだけに、ここからさらにユーロ高が継続することになるのかに注視して取引きを行っていきたい時間帯になっています。

週明けには1.2を回復する場面も期待されるところです。

ここのところの為替相場はファンダメンタルズなどの確たるロジックとは全く別の動きをそれぞれの通貨ペアが示現し始めており、市場でアナリストが後付けで解説してくる内容は全く当てにならなくなっています。

それだけに相場の動きを断定するのではなく、あくまで動く方向についていき、ダメなら即刻損切してドテンの売買に切り替えるといった柔軟性が求められる時間帯に入っているようです。

そういう意味では専門家の妙な先行きの見立てにあまり翻弄されないフットワークの良さが求められる一週間となるのではないでしょうか。