世の中にはアナログチャート分析モデルという手法があり、意外にもAIなどはこれを積極的に利用してNVIDIAのビジュアルコンピューティングテクノロジーを駆使しながら、足もとの相場と近似性の高いチャートをすさまじい数の過去の事例から探し出し、先行きを予測するといったやり方をしています。

このアナログチャート分析モデルは、チューダーファンドの副社長であったピーターボリッシュがまだパーソナルコンピュータが普及していなかった80年代に考案したもので、市場は一定のパターンで相場が動くことを繰り返すというエリオット波動分析の延長線上で考え出された、相場のフラクタル構造ならびに相似性に強く着目した分析手法です。
このアナログチャート分析の手法を利用すると、足もとのS&P500のチャートは2008年から2009年に向けてのリーマンショック相場の形に日々近づいているという分析が出始めており、市場を驚きに包み始めています。

果たしてこの予測は当たるのでしょうか。

最新の分析では近似性はより高まる傾向に


上の画像は2008年のS&P500と2021年から2022年にかけてのS&P500を比較したアナログ分析になりますが、今年何度も底値をつけて反転上昇かと思われた相場は結局また下落局面に陥っており、ここからこの近似性が保たれることになれば年末以降さらに大きく下げて、2023年春先までに15%から20%の下げになることが予想される次第となっています。

もちろん2008年から2009年の相場状況がそっくりそのまま現状の相場にトレースされることになるかはわかりませんが、経済状況やFRBの利上げ加速などを考えれば決して否定はできないものがあり、十分に注意することが必要だと感じさせられます。

株式相場暴落ではドルが一気に売られる展開も想定しておくべき

直近の為替市場はとにかくドル独歩高で実需の面からも世界的にドル不足が続き、金利も高いことから投資的側面でもドルが買われやすくなっていますが、株式市場が一転して大きな下げを示現するようなことになるとドルは一転して激しく売られる展開になるリスクが高まります。

2020年3月の新型コロナ感染拡大の株価暴落では、ドル円もいとも簡単に10円以上の下落を果たしており、今年のようなドル高相場の場合さらに大きな巻き戻しが起きる可能性も視野に入れる必要があります。

さすがに大暴落ということにならなければ、1998年のロシアデフォルト後のLTCMショックの時のように簡単に3日で22円、その後も30円以上下げるリスクも考えられるだけに、油断は禁物です。
大幅下落の域に留まるのか大暴落なのかはこの時点ではアナログチャートを見ても正確には判断できませんが、そうした危機的な状況が示現することもありうると認識してトレードを行わなくてならないことを示唆していると言えます。

相場の下落タイミングを正確に予測するのは非常に難しいですが、アナログチャート分析の推移スケールが正しければ来年の3月までになにかが起きる可能性があり、まずこのターム内でのリスクを緩和することを考える必要がありそうです。

98年のドル円の暴落では結局インターバンクでもブローカーでも値がでない、つまり損切の売りすらできないまま相場が大暴落したといいます。
こうなるとゼロカットシステムを実装し入金した証拠金以上の損失を求められない海外FXは最高の口座となるわけですが、世間では追証が求められることから結局資本市場全部売りとなるのは間違いなく、市場は焼けの原で立ち直ることができない時間が長く続くことになります。

そうならないためにはタイトなストップロスやトレーリングストップをうまく活かすとともに、危険を感じたらいち早く相場から退場して様子を見るといった勇気をもつことも必要です。
この段階で相場が暴落すると決まったわけではありませんが、日頃以上に用心深いトレードを心がけることが重要です。