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週明け、いよいよ市場大注目の米国FOMCの政策発表を迎えます。
市場では、ウォールストリートジャーナルのFedウォッチャーニック・ティミラオス記者が最新の投稿で11月のFOMCでは通常の3倍にあたる0.75%の利上げを決め、今後の利上げ幅を議論する見通しと予測していることから11月分の利上げはほぼ市場で織り込まれている状況です。
しかし複数の委員がやり過ぎるリスクを意識していることから、12月については0.5%以下に利上げレベルを低減する可能性を指摘しており、パウエル議長が同様の発言をした場合米債金利はさらに低下、株価は上昇しドルが売られる事態になる可能性が残されています。

このWSJのニック予測はニックリークスなどとも呼ばれ、かなり市場からは信ぴょう性の高いものと評価されていますが、FRBとしてはこの先インフレが沈静化するかどうかはもっと長いレンジで観測・検討することは間違いありません。
12月のFOMCでどうするかなどについてはパウエルも今から言質をとられるような発言はしないものと思われ、あくまで発言のトーンがタカ派的なものになるかハト派的なものになるかに注目が集まりそうです。

FOMCの利上げ継続意向が強ければドル円は一段と上昇の可能性

先週末日銀の政策決定会合とその後の黒田総裁の会見を受けて一旦下落したはずのドル円は147円後半まで値を戻し、147.400円レベルで週の取引を終えています。
2%のインフレ目標の達成を悲願としてきたはずの日銀は物価上昇率が既に3%台に到達したにも関わらず、黒田総裁は「このインフレは一時的で今すぐに金利引き上げや金融緩和策の出口が来るとは考えていない」と同じ発言を繰り返しており、こうした黒田発言がでるたびにドル円は上昇して折角の介入をほとんど台無しにしてしまう状況に陥っています。

考えてみれば9月22日もFOMC通過、日銀会合後でドル円が上昇したことから介入が出ているので、今回のFOMCでも12月以降の利上げピッチが継続するような発言が飛び出せばもう一段ドル円も上昇し、またしても介入リスクと戦う場面が訪れる可能性がありそうです。

先週一週間は前週末の介入に続き週初のオセアニアタイムに再度介入があり相場が押し下げられたことに加え、上述のFedウォッチャーニック発言から債券金利が大きく下落をはじめ、27日まではトレンド転換でさらに下値を模索しそうな相場が続きました。
ただ日銀会合を経て結局147円台まで戻しているので状況次第でまた150円台を試し、そこに財務省日銀の介入が入るといったイタチごっこが展開されるリスクが高まります。

Data Tradingview

さらに週末には米国雇用統計も控えており、FOMC後の相場の動きに影響を与えることになるのかにも注目が集まるところです。

8月末の上昇からすでに10週を超えたところで介入もあって一段落している相場なので、本来はもう少し調整をしたほうが年末に向けてさらなる上昇も期待できるのですが、このまま上向きのトレンドが継続するかどうかに注目していきたい一週間となりそうです。

ユーロドルは引き続き上昇が微妙な状況に

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ECBは27日に開催された理事会において、市場の事前予想通りに75ベーシスポイントの利上げを決定しています。
また、インフレ率を目標水準に回帰させるために追加利上げの見通しを示しています。

ただ、ラガルド総裁の会見でおよそECB理事会での決定事項から逸脱する様な見通しを口にしたことから市場はハト派的と受取り、一時パリティ超まで値を戻したユーロドルは再度沈み込む展開となっています。

Data Tradingview

今年後半に入ってかなり下げを進めたユーロドルなので本来は年末に向けてもう少し戻りを試してもよさそうな状況ですが、ここからの動きはむしろドル次第の状況で、積極的にユーロ主導で値動きがでることは期待できない時間帯です。
ユーロ圏は多数の国が集まってそれぞれに中銀を抱えている中で政策金利だけはEU全体で決めているという非常に複雑で、その舵取りは米国に比べても非常に難しく、ここからどんどん利上げを進めていけるのかどうかにも大きな関心があつまります。

ただ、この冬心配されていた天然ガスの供給不足は急激に解消しているようで、価格面での上昇は止む無しとしながらもEU圏の国々の市民が冬の寒さを凌げないという最悪の状況だけは回避できそうな状況になってきています。
それが経済回復につながるにはまだ相当な問題があり、当面経済指標を身ながらのトレードとなることが予想されます。

為替市場は今週のFOMCを経て来週米国中間選挙をこなせば一旦大きな相場材料がなくなる見通しで、いよいよ年末に向けてラリーが展開するのか例年とは全く別の動きを示現することになるのかに注目が集まります。
ドル円に関しては巨額の資金を投入した為替介入などの影響を受けて妙にボラティリティの高い時間帯が続いていますが、ほどなくして次の方向性が見えてくると思われます。
それまでは手堅いトレードで凌いでいくことが重要です。