クリスマスを通過して、米国相場は27日から30日までのごく限られた時間でのクリスマスラリーが展開することになるのかに注目が集まります。
クリスマス直前までのいわゆるサンタクロースラリーのほうはサンタも到来せずに終わってしまったようですが、今週後半からの数日間は事実上の新年度入りにもなっており、本邦でいうところの掉尾の一振を期待するトレーダーも増える時期となります。

ただし現実の相場は上昇するどころか、年末を乗り越えても年始から大幅に米株が下落するのではないかといった嫌な観測が強まりつつあります。
事前に不穏な予測がでてもそれがそっくりそのまま当たることは過去のケースから考えてもかなり難しいですが、一定の分析手法がそれを警告し始めているという点は見逃せません。

アナログチャート分析が示す米株の暗い近未来

このコラムではこれまですでにご紹介しているアナログチャート分析ですが、最新の分析によると2022年年末段階でのS&P500のチャート形状が一段と2008年のそれに近くなっており、年末27日から30日まではなんとか持ちこたえても年初早々2月にかけて激しく下落する可能性が予想されはじめています。
過去の相場と同じことなど2度と起こらないと見向きもしない方が多いのも事実ですが、実は市場でこの手の分析をもっとも行っているのはAIで、口には出さないけれどもファンド勢も新年早々からの相場の動きを非常に心配し始めているようです。


この2つの年の相場の動きを比較したのが上のチャートになりますが、年末の相場の下落と停滞でその形状は一段と似てきており、本当にこのまま年明けも似たような動きをした場合には1月から2月にかけて相当激しい下落に見舞われることが予想されます。
もちろんまったく同じように動くと決まったことではなく、リーマンショック以降市場には暴落に備えてサーキットブレーカーが実装されているため1日に3000ドル下がるといったことは物理的にありませんが、下がりだしたらずるずると下落して2月辺りまで止まらなくなる相当つらい相場が到来することは十分にありうる状況になってきています。

これが正しいのかまったく間違ったものになるのかは来週が明けてみればある程度予想がつくことになりますが、チャートをよく眺めてみると驚くほど細かいところまでその動きが似ており、80年代のブラックマンデーをこの分析手法を見事に当てたファンドも存在する位なので、それなりの注意を払うことは必要です。
心機一転とばかり意気込んで相場に向っても実はとんでもない動きに巻き込まれて新年早々爆損を食らうと言ったことにならないように細心の注意を心がけたい状況です。

米株の大幅下げは当然のようにドル円にも下げの影響を示現させることに

米株の大幅下落は、ドル円にも相当な影響を及ぼすことになるのは簡単に想像ができ、2009年年初の相場を調べてみると年初からあっという間に3割近く下落したS&P500と完全にシンクロするようにドル円は新年早々94.67円の高値をつけたものの、10日営業日あまり、実質2週間で88.50円まで下落しており、価格水準が低かったので絶対金額の値幅は6円超程度となりましたが下落率は一気に7%以上の下落となっています。
足もとの相場でいえば133円あたりで年内の取引を終えて、年初入りした途端に7%下落ということになるといきなり123円レベルにまで下落するリスクがあるため、決して安穏とはしていられない下落に見舞われることを予め想定しておきたいところです。

さすがに足もとの状況を見ていると年内の不測の事態に陥って相場の下落が始まるとは思えず、相場の下落というのは最も予測するのが難しいものなので、年始からの相場ではくれぐれも注意して取引していきたいものです。