11月第一週、ドル円、クロス円ともに堅調地合いではあるものの上値が重く下値も堅い相場展開となりました。

どちらも10月かなりの勢いで上昇してきたので踊り場ができて調整局面に入ることは仕方ないことですが、これが再度上昇過程に入るのかさらに値幅で調整する状況になるのかに注目が集まるところです。

例年この11月から12月にかけては実需も複雑に絡み合ってドル円は比較的上昇しやすく、クロス円も豪ドル円、NZドル円でかなりの確率で12月に向けて上昇することが過去20年あまりの相場で確認されているので、下げ場は絶好の押し目買いチャンスとなることも考えられます。

ただそれをさらに下抜けることも可能性としてはあるので、それをしっかり見極める必要がありそうな一週間です。

ドル円は米債金利とクロス円下落の圧迫を食い止められるかに注目

ドル円1時間足

先週ドル円は上値更新こそできずに徐々に114円台が重くなる展開でしたが、下値もかなり堅く113.300円以下には下がらないという底堅い展開となりました。

日本の実需筋では年末に向けて少なくとも10兆円以上のドル買い需要があると言われているので113円に近づくと東京タイムでは確実に買いが入って値を戻すことになりましたが、冬時間になったロンドンタイムではロンドン勢が売り浴びせをするという動きが一週間全般に渡って継続することとなり、そのせめぎ合いがボラティリティの結果として現れたようです。

週末金曜日は雇用統計後米債金利が驚くほど低下したことからドル円もかなり下押しに悩まされたまま週の取引を終えることになりましたが、果たして週明け同じ動きが継続するのかどうかに大きな注目が集ります。

米債金利の行方も気になるところで、投機筋が米債の売りを買い戻したのか新たな買いが増加して急激に下がったのか正確な理由はわからないものの、こちらもドル円の先行きを占う材料として注視していきたいところです。

季節的にはドル円におけるドル需要は相当高く、足もとでは原油をはじめとするエネルギー輸入の価格が高騰していることからドル買い需要は例年以上に多くなることが見込まれており、投機ではなく実需周りでの一方向のドル買いが下値を相当堅くすることが予想されます。

ただ、ここからどこまで上昇するかは不明で、月内に115円をトライするような動きになれなければ年末118円や120円に到達するのは不可能と思われ、今週や来週のドル円の動きは非常に重要なものになりそうです。

11月第四週後半からは米国は感謝祭の休日に入るのでほとんど相場は動かなくなります。

したがってこの2週間でなんとか上昇の見込みがないと12月相場での上げはほとんど期待できないことになりそうです。

ユーロドルはさらなる下げに注意

ユーロドル1時間足

ユーロドルはFOMCでパウエル議長が利上げについてハト派的な発言をしたことが支えとなり一気に週間高値1.1617レベルまで上昇しました。

ただECBラガルド総裁は一貫して緩和を続ける姿勢を崩しておらず、米欧の中央銀行の政策コントラストから言えばユーロは対ドルでは下落のリスクが高そうで、クロス円の下落が一息つき米債金利も下落から再上昇となった場合には1.15レベルを割れることになる展開も十分に予想され、1.145あたりまで走る可能性にも注意が必要になります。

ただ、例年11月後半から12月末に向けては対ドルでユーロは大幅に上昇する確率が非常に高くなります。

したがって月内で大きく下落したところは買い向かうことも視野に入れて対応していきたいところです。

先週ドル円もクロス円も10月に大幅上昇した反動からかそれなりの調整局面を迎えています。

ただ年末を意識するとドル円、豪ドル円、NZドル円などは上昇する可能性がかなり強くなるので、押し目は買い向かうという発想も常にもってトレードをしていきたいところです。

為替は決してやさしい時間などはありませんが、10月からの上げ相場の踊り場にさしかかってここからの一週間も難しい相場が続きそうです。

あくまで相場を断定することなく柔軟に乗り切っていきたい11月中盤相場です。